タイヤとリムの相性も大事、チューブレスのススメ、中編。
続きです。
→前回記事、シーラントを知ることによる、チューブレスのススメ。
そういえばシーラントとは、シール(封する)+ 液体。この液体をタイヤの中に行き渡らせることで機能します。
右上のようなボトルや注射器みたいな専用品でバルブの筒から注入する。
左上のカップ、または直接ドボドボと、タイヤを嵌める前に注いでおく。
この手順ぐらいで、慣れればチューブドとそうは変わりません。
え~是非、慣れてください。
さて空気を入れる際、タイヤとリムの相性がぴったりな場合では、通常のフロアポンプでOKです。
”上がり”そうで上がらない場合はコンプレッサーやCO2ボンベを使用する。
さらに特別なノウハウでOKな場合もあります。しかしそこまで手間をかけると普段の整備性が悪くなります。別のタイヤを検討しましょう。3Mのテープ??頼り過ぎてはダメですよー。
この辺に関連する、ビードとフックの嚙み合わせについてはお店でお話いたします。
前回の投稿の最後の手書きのメモです。あらためて説明いたします。
一番上の2,3,4とは使用したドリルの穴径です。
4mmで打ち止めでした。各メーカーの説明をぶち壊す結果に?
実験タイヤには9mmまでペンで下書きしましたが。
恐らくドリルで開けたために、タイヤ内部のケーシングを余計に破断させてしまうのでしょう。
とはいえ実用性の実験としては十分です。
走行中のタイヤは撚れます。その変形に耐えるまでは売り文句に記述されてはいませんし。
6~9mm以上の裂けに対応するのは最後に書き出す、リペアキットで対応することになります。レースでならピットまで頑張って走ってスペアホイールに交換ですね。そこも踏まえて。
で、基本的なラインナップはこの3種類です。
まずは Notubes
ラテックス系
続いてケミカル大手 Finishline
非ラテックス系
近年一押し Mucoff
ラテックス系、Nonアンモニア
で、穴を1mmずつ大きくしながら、シーラントを都度入れ替えながらで塞がり具合を検証しました。
添え書き無しの◯なら3~4bar程度には耐えています。ロードチューブレスなら走行可能、MTBなら必要十分。
△であれば2~3bar。MTBならOKです。ロードだとなんとか帰って来られるぐらい。
添え書きで1.6~と書いた◯はMTBのレースなら超バッチリなのでつい書いた◯です。ロードだと要 ”プラグ” 修理ですね。
この結果を以てして、ヤマネのおススメはいままで通りです。
通常納品するロードチューブレスには、Notubes
入手しやすく、ライド中の修理でも専用の”ダート”を使うことで高圧に耐えうる。
MTBやダート系ならひとまず、Finishline
洗浄しやすく、路面状況に応じてタイヤを交換したい場合に対応しやすい。
(但しより積極的にダートを走る方ならMuc-Offでしょう。比較的洗いやすく、穴塞ぎ力は高い。)
↓追記しました。2021/10/11
なおロードタイヤ1本分に対して、一番小さいボトルを使用した場合のコストは...、
Notubes 30ml ¥220
FINISHLINE 90ml ¥810!
Muc-Off 30ml ¥296
うーん、FINISHLINE→Muc-Offかな??
ようやくの後編では、更なる解説と特別なシーラント、チューブレスででもパンクしたらどうするの?の予定です。
じっくりお待ちください。
続き記事が出来ました。2021/10/18
↓Stan's NoTubes DART 5気圧以上に耐えうるほぼ唯一の修理キット